226kmを13時間14分17秒で走り切った次の年、僕はまた同じスタートラインに立ちました。ゴールして終わり、じゃない。来年も、その次の年も、僕はスタートラインに立ちます。
もしあなたが、パラアスリートを応援したいけど、「選手を応援するって、どこまで関わればいいんだろう」と迷ったことがあるなら——。
もしあなたが、スポンサーや講演で「長く伴走できる選手はどんな選手だろう」と探しているなら——。
もしあなたが、「達成して終わる物語」より「続いていく物語」に惹かれるなら——。
この記事は、あなたのためのものです。
こんにちは。視覚障害B2クラスのパラトライアスリート・中澤 隆(なかざわ りゅう)です。盲導犬シュクレと一緒に、IRONMAN(226km)のサブ11時間挑戦を続けています。
今日は、僕が「メダルを取って引退する選手」とどう違うのか、そして「人生現役」という哲学を、一次情報でお伝えします。
まずはじめに、パラリンピック選手の皆さんへの敬意を持って書きます。
パラリンピックでメダルを目指す選手たちは、4年に1度の大舞台に向けて、人生のすべてを賭けて準備しています。その姿には、僕も含めて、多くの人が心を動かされてきました。
ただ、その物語の構造には、ひとつの特徴があります。
もう一度書きますが、これはどちらが偉いとか、そういう話ではありません。物語の構造が違うだけです。
そして、僕は「挑戦継続型」の物語を選んだ。それが、僕の中澤隆という人間の在り方です。
IRONMANは、パラリンピック種目ではありません。
スイム3.8km、バイク180km、ラン42.2km、合計226km。制限時間17時間以内に走り切る、世界一過酷な持久系競技のひとつです。
なぜ、僕はこの競技を選んだのか。理由はシンプルです。
パラリンピックで一瞬の「最強」を目指すより、IRONMANで「挑み続ける」物語を作りたかった。
視覚障害B2の僕が、ガイドトライアスリートと一緒に、226kmを走り切る。スイムでロープで繋がり、バイクでタンデム自転車で前後に乗って漕ぎ、ランで横並びに走る。
これは、「メダルを取って終わる物語」じゃなく、「世界一過酷なレースに挑み続ける物語」です。
達成しても、すぐ次の本番が来年に来る。だから「達成して引退する」という選択肢が、構造的にない。
これが、IRONMANを選んだ理由です。
視覚障害B2クラスで、226kmのトライアスロンを完走。タイム13時間14分17秒。パラトライアスリート部門(PCクラス)3位。
2年連続で完走。タイム15時間08分45秒。PCクラス2位。前年よりタイムは落ちたものの、応援してくれる人たちと一緒に、最後まで走り切りました。
9月のIRONMANで、サブ11時間(11時間切り)のギネス世界記録に挑み続けます。現実的には、過去2年の記録から考えると、ギネスまでは4時間以上の差があります。
でも、僕は挑むことを決めています。「いつか必ず」を、毎年の本番に込めて。
2027年も、2028年も、僕はスタートラインに立つ予定です。達成しても、達成しなくても、走り続ける。それが僕の挑戦継続型ブランドの正体です。
「人生現役」という言葉を、僕は大切にしています。
これは「人生現役」とは、少し違います。人生現役は「死ぬまでアスリートとしてレースに出続ける」というニュアンスがあります。
でも、僕が言う「人生現役」は、もう少し広い。
人生のどの場面でも、挑み続ける生き方をしている状態。
たとえばレース。たとえば講演。たとえば家族との時間。たとえば妻との二人三脚の暮らし。たとえば、盲導犬シュクレと歩む日常。
そのすべてが、僕にとっての「現役」です。レースに出なくなる日が来ても、僕は「誰かに何かを届けることに、挑み続けている人」でありたい。
それが、人生現役の意味です。
これは、中澤OSの核心です。
サブ11時間(ギネス世界記録)を、僕は目指しています。でも、もし達成できなかったら、僕は引退するでしょうか?
答えは、Noです。
もし、達成できたら、引退するでしょうか?
答えも、Noです。
達成しても、しなくても、僕は次の年もスタートラインに立ちます。挑戦そのものが、僕の人生だからです。
これって、応援してくれる人にとっては、すごく意味のあることなんです。
あなたが応援してくれた「あの一歩」が、僕の20年後にもまだ続いている挑戦の一部になる。そういう物語を、僕は作りたいんです。
「挑戦継続型」の物語は、応援する側にとっても、意味のある関係を作ります。
4年に1度のメダルを目指す選手をサポートするのは、その瞬間の輝きを共有することです。素晴らしいことです。
でも、もし「企業の物語と一緒に長く育っていく選手」を探しているなら、僕のような挑戦継続型は、ひとつの選択肢になります。
達成しても、しなくても、僕は来年も走ります。だから、企業ロゴが「毎年スタートラインに見える」状態を、長く一緒に作れます。
「挑戦の話」を聞きたい時、僕は「達成済みの過去」だけを語る選手ではありません。
今、現在進行形で挑んでいることを、その場で語れる。来年、再来年と、毎年新しい物語を持って訪問できる。「過去の偉業」じゃなく「現在進行形の挑戦」を届けられるのが、僕の強みです。
「あの選手が頑張ってる」という応援の気持ちは、達成と同時に行き先を失います。
でも、挑戦継続型の僕を応援していただけたら、あなたの応援は、僕の人生のどこかにずっと残ります。
「あの時、あの人が応援してくれたから、今の僕がある」——僕は、そういう物語を作りたいんです。
大事な前提を、最後に書きます。
「挑戦継続型」の物語は、僕一人では作れません。
ガイドトライアスリートの平川さん・河原さん。
コーチの皆さん。
家族と妻。
盲導犬シュクレ。
所属企業のサイネオス・ヘルス・ジャパン。
講演を依頼してくださる方々。
個人で応援してくださる方々。
そして、過去のスポンサーの皆さん。
このすべての方々が、僕の「挑戦継続」を一緒に作ってくれている共著者です。
「一人の挑戦」ではなく「みんなで作る挑戦」。これが、人生現役の本当の姿です。
だから、僕の応援は、僕個人を応援するというより、「みんなで作る挑戦の物語に、登場人物の一人として参加する」こと。そういう関係を、僕は作りたい。
もし、あなたが今、誰かを応援したいと思っているなら——。
その人が「達成して終わる物語」を生きているのか、「挑戦を続ける物語」を生きているのか、見てみてください。
どちらが正しいとかではありません。あなたが、長く伴走したい物語を選んでほしいんです。
そして、もし「挑戦を続ける物語」に惹かれるなら——僕の挑戦の共著者として、登場していただけたら嬉しいです。
2026年9月、僕はIRONMANジャパン みなみ北海道のスタートラインに立ちます。
2027年も、2028年も、僕はスタートラインに立ちます。
そして20年後、僕がレースを離れる日が来ても、違う形で挑み続けているはずです。
その物語のどこかに、あなたが登場してくれる日を、楽しみにしています。
達成型じゃなく、挑戦継続型。一人の挑戦じゃなく、みんなで作る挑戦。それが、僕の「人生現役」です。
「挑戦」「人生現役」「視覚障害」「ダイバーシティ」「みんなで作る挑戦」をテーマに、2017年から講演を続け、ここ3〜4年は年間50回前後で登壇しています。学校・企業・自治体問わず、対応可能です。スポンサーシップのご相談も歓迎です。盲導犬シュクレも一緒に伺うことができます。
📧 つなひろワールドへお問い合わせ中澤の挑戦を、これからも見届けてもらえたら嬉しいです。日々の練習やレース、盲導犬シュクレとの暮らしを発信しています。
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RYU NAKAZAWA | 視覚障害B2 パラトライアスリート・プロ講演家
盲導犬シュクレと共に、人生現役で挑み続ける