もしあなたが小中高の教員、企業のDEI・CSR担当、自治体の障害者週間担当で、「心に残る障害理解の講演者を探している」なら、この記事はあなたのためのものです。
私は中澤隆(なかざわ りゅう)。視覚障害B2クラスのパラトライアスリートで、盲導犬シュクレと暮らしながらIRONMANに挑戦しています。2017年から9年間、2017年から講演を続け、ここ3〜4年は年間50回前後を続け、累計で20都道府県以上の学校・企業・自治体にお呼びいただいてきました。
「障害理解の講演」と聞くと、多くの方が「感動的な話を聞かせて終わり」というイメージを持たれるかもしれません。でも、私が目指しているのは少し違います。「障害は"特別"じゃなくて、工夫次第で"普通"になる」ということを、体験を通じて伝えることです。
この記事では、私がどのように学校や企業で障害理解を伝えているか、講演を通じて何を届けているか、そして講演担当者の方がどんな基準で講演者を選ぶべきかを、実体験をもとにお話しします。
私が講演で最初に伝えるのは、「できるか、できないか」じゃなくて、「どうやったらできるか」を考える習慣です。
27歳で緑内障と診断され、31歳のときには右目が「5円玉の穴から覗いているような感じ」、左目は「目の前でグーチョキパーがわかる程度」まで見えなくなりました。当時は「未来がないんじゃないか」と絶望していました。
でも、31歳で偶然見た24時間テレビで、全盲の女の子がトライアスロンをしている姿を見て涙が出ました。「自分より見えない女の子ができるなら、僕にもできるんじゃないか」。そこから、私のトライアスロン人生が始まりました。
講演では、この体験をもとに「ピンチはチャンス。ピンチをチャンスに変えるカギは、工夫」という合言葉を子どもたちに届けています。
小中高での講演では、「中ちゃんクイズ」という参加型の形式を取り入れています。
第1問:本を読むでしょうか?
→ 読む(拡大読書機・音声図書で、白黒反転して読んでいます)
第2問:テレビは見るでしょうか?
→ 見る(55インチのテレビを20cmの距離で見ています。毎週木曜日は家族の映画の日です)
第3問:料理はするでしょうか?
→ しない(見える見えない関係なく料理できません。妻のあっちゃんが担当です)
子どもたちには拍手で答えてもらいます。このクイズを通じて、「見えない=何もできない」という思い込みを、楽しく崩していくのが狙いです。
講演では、盲導犬シュクレとの暮らしも紹介しています。
全国の盲導犬は約1,000頭。候補の子犬10頭中、約4頭しか盲導犬にならない希少な存在です。盲導犬を希望してから1〜2年待つのが普通で、街中で盲導犬に出会う確率はアイドルに会うより少ないと言われています。
シュクレとは2022年に出会いました。彼女の仕事は3つ。角を教える、段差を教える、障害物を教える。カーナビのように目的地まで連れて行ってくれるわけではありません。信号も判断できないので、音や周囲の気配で判断しています。
講演では、「盲導犬に出会ったときのお願い」も伝えています。
「困ってたらお手伝いを」という最後の一言が、共生社会の本質だと思っています。盲導犬がいるから大丈夫、ではなく、人と人とがお互いに支え合う。それが本当のバリアフリーです。
企業のDEI(ダイバーシティ、エクイティ、インクルージョン)研修や、自治体の障害者週間イベントでは、「多様性=制度」ではなく「多様性=工夫の文化」として伝えることを大切にしています。
私が現在所属しているサイネオス・ヘルス・ジャパンは、アスリート雇用を行っています。最初は5年契約の契約社員でしたが、現在は無期契約社員として働いています。同社のアスリート雇用は5人で、最高齢70歳。「年齢じゃなくて、どう生きるかなんだな」と教えてもらいました。
企業での講演では、「障害者雇用=コスト」ではなく、「工夫を生む文化=競争力」という視点を提供しています。視覚障害があるから見えない、ではなく、拡大読書機を使う、音声図書を使う、白黒反転して見やすくする。工夫が当たり前になる組織は、変化に強い。そんなメッセージを届けています。
2017年から講演活動を開始し、ここ3〜4年は年間50回前後、累計9年間で20都道府県以上の学校・企業・自治体にお呼びいただいてきました。
主な実績:
講演料は5万円〜(応相談)で、オンライン・対面どちらにも対応しています。
私自身が多くの講演を経験してきた中で、「選ばれる講演者」には共通点があると感じています。講演担当者の方が講演者を選ぶ際に意識すべき3つの基準をお伝えします。
講演者の実績は、予算の説明責任にも直結します。私の場合、アジア選手権2連覇、世界ランキング最高6位、IRONMAN完走といった競技実績に加え、東京ゆかりパラアスリート認定、日本財団公式講師といった社会的な肩書きがあります。
「なぜこの人を呼んだのか」を上司や保護者に説明する際、実績と肩書きは大きな助けになります。
感動して終わり、ではなく、「自分にもできるかも」と思えるかが重要です。私の講演では、「中ちゃんクイズ」や「盲導犬との暮らし」など、参加型で楽しく学べる仕組みを取り入れています。
また、「うまくいかない日って、ありますよね」という語りかけで、主語を「私」から「あなた」に切り替えます。これが、Story of Self(自分の体験)からStory of Us(共通体験)への転換点です。
講演の最後に、子どもたちや社員に「明日からできる1ミリの行動」を提案しています。
講演で終わらない、行動に繋がる言葉を届けることが、私の講演の価値だと思っています。
私は31歳で視覚障害者になり、13年勤めた電気工事の会社を事実上クビになりました。「めちゃくちゃ悔しかった」。でも、その後、筑波技術大学に進学し、鍼灸学科を卒業してあん摩マッサージ指圧師の国家資格を取得しました。留年せずに卒業できたことは、「まだ自分は終わってない」という証明でした。
そして31歳でトライアスロンを始め、約半年後の初出場の大会で初優勝。その後、アジア選手権2連覇、世界ランキング最高6位まで登りつめました。
2024年9月には、フルディスタンス226kmのIRONMAN ジャパン みなみ北海道に初挑戦し、13:14:17で完走、PC・IDクラス3位。2025年9月には15:08:45で完走、PC・IDクラス2位。現在、視覚障がい者のギネス記録「11時間03分」を超えるsub11時間を人生のテーマに掲げています。
講演で伝えたいのは、「転んでも、また立てる」ということです。障害があっても、失敗しても、工夫次第で前に進める。そのことを、体を張って見せ続けることが、私の使命だと思っています。
もしあなたが、小中高での障害理解講演、企業のDEI研修、自治体の障害者週間イベントで「心を動かす講演者」を探しているなら、ぜひ一度お声がけください。
講演料:5万円〜(応相談)
対応形式:オンライン・対面どちらも可能
講演時間:45分〜90分(調整可能)
講演の詳細や過去の実績は、公式HPの講演ページをご覧ください。
https://ryunakazawa.netlify.app/#lecture
講演依頼・お問い合わせはこちら
📧 mailto:info@tsunahiro.com
あなたの学校、企業、自治体で、「工夫で未来を拓く」メッセージを届けさせてください。お待ちしています。
中澤の挑戦を、これからも見届けてもらえたら嬉しいです。日々の練習やレース、盲導犬シュクレとの暮らしを発信しています。
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