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📅 2026.06.03 | RYU NAKAZAWA
💪 挑戦

視覚障害B2のIRONMAN完走者が辿り着いた、補給ジェル・ドリンクの正解|モルテン自作レシピ全公開

⏱ 約7分で読めます(3,967字)
ガイドと伴走で走る中澤隆
📌 広告について:本記事には Amazonアソシエイトのアフィリエイトリンクが含まれます。 紹介する商品は、すべて中澤本人が実際に練習・IRONMAN本番で使用したものです。 販売報酬はサイト運営費・挑戦活動費として活用させていただきます。

「IRONMAN を完走したい。でも、補給ジェルとドリンク、何を選べばいいのか分からない」

「練習では大丈夫でも、本番中盤で急に何も飲めなくなる。あの恐怖、ありますよね」

「Amazon で『IRONMAN 補給』で検索しても、種類が多すぎて選べない」

こんにちは。視覚障害B2クラスのパラトライアスリート・中澤 隆(なかざわ りゅう)です。盲導犬シュクレと一緒に、IRONMAN(226kmのトライアスロン)のサブ11時間挑戦を続けています。2024年と2025年、2年連続で IRONMAN ジャパン みなみ北海道を完走しました。

この記事は、僕が 2024年の本番で「甘すぎて全く飲めなかった」大失敗 から、2025年に辿り着いた「モルテン160ml × 10本+水+にがり」の自作レシピ までの、完全な一次情報を公開するものです。普通の「おすすめ補給ジェル10選」みたいな記事じゃありません。本番のリアルです。

📖 この記事の目次
  1. 結論:本番の補給は「練習通り」では足りません
  2. 2024年 IRONMAN:モルテンドリンクミックスが「甘すぎて全く飲めなかった」
  3. 2025年 IRONMAN:自作レシピで完走
  4. 普段の練習で使っているもの
  5. 味の使い分け:「飽きる」を予防する
  6. 視覚障害B2ならではの工夫:「切り口をハサミで切っておく」
  7. 結論:あなたのための「補給戦略の作り方」

結論:本番の補給は「練習通り」では足りません

IRONMAN の補給戦略で、最も重要なことを最初に言わせてください。

練習で大丈夫だった補給が、本番では飲めなくなる。
これが、IRONMAN の本当に怖いところです。

多くのサイトには「練習で試して、本番でも同じものを使いましょう」と書かれています。それは半分正解ですが、本番には練習にないストレスがかかります。高い気温、長時間の負荷、緊張、内臓の疲労。これが補給を「全部拒否」させます。

僕は 2024年、まさにこれをやりました。失敗から学んだ 2025年の戦略が、この記事の核心です。


2024年 IRONMAN:モルテンドリンクミックスが「甘すぎて全く飲めなかった」

⚠️ 2024年 IRONMAN ジャパン みなみ北海道 / バイク180kmの補給戦略:
モルテン ドリンクミックス 320 をボトルに入れて、バイク中の主要エネルギー源にする計画。
練習で何度も試して、慣れていたはずだった。

当日。スイム 3.8km を泳いだ後、バイクに乗ってボトルに口をつけた瞬間、「うっ……」

練習では問題なかったモルテンドリンクミックスが、異常に甘く感じた。喉が受け付けてくれない。口の中がベタつく。「飲まなきゃカロリーが足りない」と頭では分かっているのに、体が拒否する。

結果、バイク180km を 水とジェルだけで耐え抜く ことになりました。13時間14分17秒で完走できたものの、後半はエネルギー切れで明らかに失速。「補給戦略が間違っていた」と、ゴール後すぐに分かりました。

失敗から学んだこと


2025年 IRONMAN:自作レシピで完走

2024年の失敗を踏まえて、2025年は「甘すぎない、でもエネルギーは取れる」 自作レシピに切り替えました。これが、僕の現時点の正解です。

🧪 中澤式バイク用ボトル:モルテン160 × 10本+水+にがり

このレシピの何が良かったかというと、本番で「もう一口飲みたい」と思える味になったことです。にがりが甘さを引き締めて、長時間飲み続けても口の中がベタつかない。バイク180km を、ボトルからのエネルギー補給だけで乗り切れました。

結果は 15時間08分45秒で完走(PCクラス2位)。タイムは 2024年より落ちましたが、これは別の要因です。補給戦略自体は、2025年の方が圧倒的に成功でした。


普段の練習で使っているもの

本番だけが特別なんじゃありません。日々の練習でも、補給は決定的に重要です。僕が普段使っているのは、シンプルなセットです。

① ポカリスエット イオンウォーター(レモン味)

練習中のメインドリンクです。コスパが最高、味も最高。普通のポカリより甘さ控えめで、長時間練習でも飲み飽きしません。レモンの爽やかさが、夏の朝練習に最適。

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※ 中澤の評価:「コスパ最高、味最高」

② モルテン ジェル 160(30g)

本番でも練習でも使う、糖質補給の主役。一袋でしっかりカロリーが取れます。ただし、僕の正直な感想は「甘すぎて嫌い」。だから、本番ではそのまま飲まず、水+にがりで希釈する自作レシピで使っています。

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※ 中澤の評価:「甘すぎて嫌い。だから希釈する」

③ メダリスト アミノダイレクト5500(カフェイン入り)

勝負どころで投入するのが、カフェイン入りのジェル。メダリストのカフェイン入りを愛用しています。バイク終盤やランの後半、集中力が落ちてきた瞬間に効きます。眠気覚ましじゃなく、「もうひと踏ん張り」のエネルギー源として。

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※ 中澤の評価:「カフェインが効く瞬間に投入する」

④ にがり(補給ドリンクの味調整に)

2025年のバイク自作レシピで使った隠し味。甘さを引き締めて、口当たりを劇的に良くしてくれます。ミネラル補給にもなる。スーパーで手に入る食品用のもので十分です。

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※ 中澤の評価:「甘さを和らげる隠し味」


味の使い分け:「飽きる」を予防する

長時間レースでもう一つ大事なのが、「味に飽きる」問題 です。同じ味のジェルを5時間連続で飲み続けると、必ず口が拒否します。

僕は意識的に 味を使い分けて います。柑橘系(レモン、グレープフルーツ)、コーヒー系、無味に近いもの、カフェイン入りで強めの味。レース中に「次は違う味のものを口にしよう」と思える状態を作っておきます。

これは、本番直前にコンビニで衝動買いするんじゃなく、練習中から複数の味を試して、自分の体が許容する範囲を知っておくことが大事です。


視覚障害B2ならではの工夫:「切り口をハサミで切っておく」

💡 視覚障害アスリート必読のライフハック:
ジェルの袋の切り口を、レース前にあらかじめハサミで切っておく
これだけで、本番中の「開けられない!」というパニックを完全に防げます。

視覚障害B2クラスの僕にとって、レース中にジェルのパッケージを開けるのは、想像以上に大変な作業です。バイクに乗りながら、見えにくい指先で、ちょうどいい場所をつまんで、ちょうどいい力で破る——これが、健常者ランナーには分からない大きなハードルです。

だから僕は、レース前夜にすべてのジェル袋の切り口をハサミで切っておきます。完全に切り離すんじゃなく、「あとは引っ張れば開く」状態にしておく。これで、本番中の手間が劇的に減ります。

視覚障害B2クラスでなくても、これはすべてのトライアスリート・ランナーにおすすめの工夫です。本番のストレスフルな状況下で、手元の作業が一つ減るだけで、心理的な余裕が全然違います。


結論:あなたのための「補給戦略の作り方」

最後に、僕の経験を踏まえて、あなたが自分の補給戦略を作るための3ステップを提案します。

ステップ1:練習で「本番より厳しい条件」を試す

暑い日、長い時間、疲れた状態。本番より過酷な条件で補給を試して、それでも飲めるものを選ぶ。練習で「ギリギリ大丈夫」なものは、本番で必ず拒否されます。

ステップ2:必ず「Plan B」を持つ

メインの補給がダメだった時のために、味の違う代替品を必ず持って レースに臨む。僕は今、常に3〜4種類の味を使い分けています。

ステップ3:本番のレシピは「練習で完成」させる

2025年の僕の「モルテン160 × 10本+水+にがり」は、レース2ヶ月前から練習で何度も試して完成させたレシピです。レース直前の発明は、ほぼ失敗します。早めに自分の正解を見つけてください。

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