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📅 2026.06.05 | RYU NAKAZAWA
🎤 講演

教える側のはずが、4年生に教わった日|2026年6月の小学校講演レポート

⏱ 約3分で読めます(2,257字)
ガイドとタンデム自転車で疾走する中澤隆

「○○さんの〜のところ、とても良かったと思います。でも、ここを△△にしたら、もっと良くなると思います」——これを、4年生が自然に言っていました。大人でも難しいことです。

もしあなたが、「子どもたちに何かを伝える」仕事をしているなら——。

もしあなたが、「相手を否定せずに、改善点を伝える」方法を探しているなら——。

もしあなたが、「賢さは年齢じゃない」を信じたいなら——。

この記事は、あなたのためのものです。

こんにちは。視覚障害B2クラスのパラトライアスリート・中澤 隆(なかざわ りゅう)です。盲導犬シュクレと一緒に、IRONMAN(226km)のサブ11時間挑戦を続けながら、講演を9年継続中。ここ3〜4年は年間50回前後で登壇しています。

今日は、2026年6月5日に行ってきた、神奈川県の小学校での講演レポートをお伝えします。

📖 この記事の目次
  1. 2026年度2回目の講演
  2. 最初から、反応が違った
  3. 4年生の「発表」に、僕は驚いた
  4. 賢さは、年齢じゃない
  5. 教える側のはずが、教わる側になった
  6. 講演を続ける本当の理由
  7. あなたへ
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2026年度2回目の講演

2026年6月5日、神奈川県の小学校に講演に伺いました。
聴衆は、4年生のみなさん。

実は、これが2026年度の2回目の講演です。
今年度はゆっくりめのスタートだったのですが、6月に入って一気に動き出してきた感じがあります。

視覚障害B2の僕にとって、初めての場所の講演は、移動段取りも含めて1日がかりの仕事。
盲導犬シュクレと一緒に、最寄駅から会場へ。スタッフさんに迎えていただいて、無事に会場入りしました。


最初から、反応が違った

👂 講演開始の最初の10秒

講演を始めた瞬間から、会場の空気が違いました。

僕が話す時、4年生のみなさんはじっと耳を傾けてくれる。
笑うところで、思いっきり笑ってくれる。
シュクレが登場すると、会場全体がふわっと温かくなる気配。

視覚障害B2の僕は、世界を「音」で感じています。
今日は、聴衆の集中の質が、最初の10秒で伝わってきました。

講演を9年続けてきて、僕は会場の空気が違う日があることを知っています。
今日は、間違いなく「違う日」でした。


4年生の「発表」に、僕は驚いた

講演の後半、4年生のみなさんが発表する時間がありました。

そこで、僕は4年生のすごさに気づいたんです。

🎙 発表のシーン

ある子が、別の子の発表を聞いた後、こう言いました。

「○○さんの〜のところ、とても良かったと思います」
(まず褒める

「でも、ここを△△にしたら、もっと良くなると思います」
(そして改善点を伝える

これを、4年生が、自然にやっていたんです。

これ、大人でも難しいんです。

「相手を褒めながら、改善点を伝える」って、技術です。
否定だけでも、賞賛だけでもない。
相手の良いところを認めた上で、もっと良くなる方向を一緒に考える——。

会議で、部下に、子どもに、それができている大人がどれだけいるでしょうか。


賢さは、年齢じゃない

視覚障害B2の僕は、子どもたちの顔をはっきり見ることができません。
でも、声、言葉づかい、間の取り方——それだけで、賢さが伝わってきます。

今日の4年生のみなさんは、本当に賢かった。

賢さは年齢じゃない。
4年生でも、こんなに賢い。
これは、僕にとっての「当たり前を疑う1ミリの行動」でもありました。


教える側のはずが、教わる側になった

講演会場では、僕は「教える側」のはずでした。

視覚障害B2のパラトライアスリートとして、IRONMANに挑む話を、4年生に届ける。
それが、僕の今日の役割だったはず。

でも、4年生の発表を聞きながら、僕は「学ぶ側」になっていました。

「相手を褒めて、ここを直そう」と伝える4年生の言葉づかい——僕も、明日からの講演で使おう。

9年講演を続けてきて、僕は「伝える側」のつもりでした。
でも、本当は、毎回どこかで「教わっている」。
今日は、それが特にはっきり見えた1日でした。


講演を続ける本当の理由

正直に書きます。
今日、僕は写真を撮り忘れました。

講演主催者さんとのスタッフさんとの打ち合わせ、4年生たちとの時間、シュクレの世話——目の前のことに集中していて、気がついたら帰路に着いていた。

でも、写真がなくても、僕の中に残ったものはたくさんあります。

講演は、視覚障害B2の僕にとって、お金をいただくお仕事です。
でも、本当の対価は、お金じゃない。
「教わる側」になれる瞬間を、月に何度ももらえる。これが僕の宝物です。


あなたへ

もしあなたが、「子どもには子どもの話し方しか分からない」と思っているなら——。
それは違うかもしれません。

4年生でも、「相手を褒めて、改善点を伝える」ことができます。
それを学ぶ機会があれば、大人になっていく道のりで、自分のものにしていける。

そして、僕たち大人も、4年生から学べる。
学ぼうとする姿勢があれば、誰からでも、何歳からでも学べる。

賢さは年齢じゃない。学ぶ姿勢が、年齢を超える。

4年生のみなさん、今日はありがとうございました。
僕の方が、たくさん教わりました。

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「視覚障害B2の生活」「IRONMAN サブ11挑戦」「1ミリの行動」「障害理解」をテーマに、講演を続けています。小学校・中学校・高校・大学・企業・自治体問わず、対応可能です。盲導犬シュクレも一緒に伺うことができます。

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最後まで読んでくれて、ありがとうございます

中澤の挑戦を、これからも見届けてもらえたら嬉しいです。日々の練習やレース、盲導犬シュクレとの暮らしを発信しています。

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盲導犬シュクレと共に、1ミリの行動を続ける人