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📅 2026.06.17 | RYU NAKAZAWA
🌱 視覚障害

視覚障害B2の服選び|妻に頼る勇気と、練習着は適当でいい話

⏱ 約4分で読めます(2,682字)
タンデム自転車でコーナーを攻める中澤隆

朝、その日着るシャツもパンツも靴下も、妻が選んで出してくれる。僕はそれを身につけるだけ。服の色がほとんど分からない僕の朝は、そこから始まります。

もしあなたが、「視覚障害者は、服をどうやって選ぶんだろう」と素直に気になったことがあるなら——。

もしあなたが、「頼る」と「自分でやる」のバランスに悩んでいるなら——。

もしあなたが、生活の中で「肩の力を抜く場所」を探しているなら——。

この記事は、あなたのためのものです。

こんにちは。視覚障害B2クラスのパラトライアスリート・中澤 隆(なかざわ りゅう)です。盲導犬シュクレと一緒に、IRONMAN(226km)のサブ11時間挑戦を続けています。

今日は、見えない世界での僕の服選びのリアルを、一次情報でお伝えします。
結論を先に言うと——僕の服選びは、妻のコーディネートと、練習着は適当、この2本柱で回っています。

📖 この記事の目次
  1. 「色」が分からない世界
  2. 柱①:外出する時は「妻がコーディネート」
  3. 柱②:練習着は「適当でいい」
  4. 講演の日は、妻と「二重チェック」
  5. 家の中での「服の位置」も妻と決める
  6. 「頼る」は弱さじゃない
  7. 講演の日の服装は、特に気を使う
  8. 視覚障害B2の僕が「お洒落」を諦めない理由
  9. 服選びも、結局「1ミリの行動」
  10. あなたの「触感ファッション」

「色」が分からない世界

視覚障害B2の僕は、服の色がほとんど分かりません。

だから、服のコーディネートを「自分の目」で完結することは、できません。
ここで、僕の服選びの本当の支えが登場します——それが、妻です。


柱①:外出する時は「妻がコーディネート」

👔 妻に頼る勇気

外出する時の服は、妻がコーディネートしてくれます。

その日着る上のシャツ、下のパンツ、靴下、それぞれを妻が選んで、出してくれる。
僕はそれを身につけるだけ。

「自分で選ぶ」を諦めることで、僕の朝のエネルギーは、本業(IRONMAN練習・講演・原稿)に集中できる。

「視覚障害B2だから、自分で服を選べない」と思うと、悔しいかもしれない。
でも、僕は逆に思います——妻と一緒に作るコーディネートこそ、僕の生活の中の温かさだ、と。

毎朝、妻が選んでくれた服を着る。
それは、妻からの「今日もいってらっしゃい」のメッセージでもあります。


柱②:練習着は「適当でいい」

🏃 練習の時は気にしない

練習に行く時の服は——適当に選びます

練習相手はガイドの平川さん、コーチの吉野さん、仲間たち。
プールで泳ぐ、走る、バイクに乗る——どれも汗をかく場面。

清潔感さえあれば、組み合わせが多少ヘンでも気にしない。
むしろ、練習着まで完璧にコーディネートしようとすると、エネルギーがもたない。

視覚障害B2のパラトライアスリートにとって、体力は有限です。
朝の練習着を選ぶことに、5分も10分も使えない。

「適当でいい場面」と「気を使う場面」をはっきり分ける。
これも、長く続けるための1ミリの段取りです。


講演の日は、妻と「二重チェック」

講演の日は、特に服装に気を使います。

聴衆の前に立つわけだから、清潔感のある服装でいたい。

講演用の服は、前日のうちに妻と一緒にセットします。
妻に「このシャツとこのパンツ、おかしくない?」と最終チェックしてもらう。
「クリーニングタグ取り忘れてない?」も妻が確認してくれる。

こうして、二重チェックで講演の朝を迎える。
朝の段取りで「あ、シャツがしわしわだった」を絶対避けるためです。


家の中での「服の位置」も妻と決める

📦 場所の固定は二人で

クローゼットや引き出しで、服の「場所」を妻と一緒に決めています。

大事なのは、物の位置を勝手に動かさないこと。
これは、視覚障害者の生活の鉄則です。

場所の固定があれば、「どの引き出しを開けるか」だけで、必要な服に手が届く。
ここでも、妻との協力が、見えない世界の段取りを支えてくれています。


「頼る」は弱さじゃない

視覚障害B2の僕にとって、妻は「見える世界の延長」です。

毎朝のコーディネート、講演用の二重チェック、服の位置の管理——どれも、妻と一緒だからこそ成り立つ生活。

頼ることは、弱さじゃない。
むしろ、協力して生きるための、1ミリの勇気です。

「自分一人で完結する」を諦めるところから、本当の自由が始まる。

講演の日の服装は、特に気を使う

講演の日は、特に服装に気を使います。

聴衆の前に立つわけだから、清潔感のある、きちんとした服装でいたい。

講演用の服は、前日のうちに全部セットしておきます。
クリーニングタグも妻に確認してもらって、清潔感は二重チェック。

朝の段取りで「あ、シャツがしわしわだった」を絶対避けるためです。


視覚障害B2の僕が「お洒落」を諦めない理由

「見えないから、服装は適当でいい」と僕は思いません。

逆に、視覚障害B2だからこそ、服装を整えることが大事だと思っています。

なぜなら——

清潔感のある服装は、相手への配慮であり、自分への誇りでもある。

段取りで服を整える。
それが、見えない世界でも自分を保つ、僕なりの方法です。


服選びも、結局「1ミリの行動」

服選び・着替えは、1日に1回しかしません。
でも、年間で365回繰り返します。

朝の5分を、段取りで1分にできれば、年間で1,500分(25時間)の節約
1日のエネルギーが奪われない代わりに、1ミリの行動に回せる。

これが、服選びという小さなことを「気合いより段取り」でやる、本当の意味です。


あなたの「触感ファッション」

視覚障害B2でない人にも、「触感ファッション」の知恵は使えます。

  1. 毎朝のコーデを前夜のうちに決めておく
  2. 「セット」で服を組んでおく(月曜セット・火曜セット...のように)
  3. 服の場所を固定する(「探す時間」をゼロに)

これだけで、朝の着替えはかなり楽になります。
気合いで服を選ぶより、段取りで服を選ぶ方が、毎日の質が上がります。

服選びも、気合いじゃなく1ミリの段取り。見えなくても、見えていても、同じ。


💬コメント

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「視覚障害B2の生活の知恵」「段取りで生きる」「1ミリの行動」をテーマに、講演を続けています。学校・企業・自治体問わず、対応可能です。盲導犬シュクレも一緒に伺うことができます。

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RYU NAKAZAWA | 視覚障害B2 パラトライアスリート・プロ講演家
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僕が視覚障害になってから今日までの道のりを、16分の動画にまとめています。文章より、声のほうが届く日もあると思うから。よかったら、そばに置いておいてください。

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最後まで読んでくれて、ありがとうございます

中澤の挑戦を、これからも見届けてもらえたら嬉しいです。日々の練習やレース、盲導犬シュクレとの暮らしを発信しています。

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