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📅 2026.05.11 | RYU NAKAZAWA
💪 挑戦

視覚障害ランニングシューズおすすめ|見えなくても「足が教えてくれる」選び方

⏱ 約6分で読めます(3,501字)
ガイドロープで繋がり伴走する中澤隆

「めちゃくちゃ軽いですよ!」——そう勧められて買った一足で、走り始めて10分、足元がふわふわと不安定になって、僕は恐怖を覚えました。軽さより安定感。あの日、体で思い知りました。

もしあなたが視覚障害者ランナー、あるいは視覚に不安を感じながら走り続けている挑戦者なら。

「シューズって、見た目じゃなくて足裏で選ぶものだ」

これが僕の結論です。

僕は中澤隆。視覚障害B2クラスのパラトライアスリートで、IRONMANに挑戦しています。31歳の時、緑内障で右目は5円玉の穴から覗いてる感じ、左目は目の前でグーチョキパーがわかる程度に。それでも226kmのIRONMANを完走し、2017年から講演を続け、ここ3〜4年は年間50回前後活動をしています。

この記事では、視覚障害者がランニングシューズを選ぶときの具体的な基準と、僕が実際に使ってきた中で感じた「足裏の声」の聞き方をお伝えします。

📖 この記事の目次
  1. 視覚障害者がシューズ選びで直面する3つの壁
  2. 視覚障害ランナーがシューズを選ぶ5つの基準
  3. 実際に僕が試してきたシューズ選びの失敗と学び
  4. 視覚障害ランナーにおすすめのシューズ選びの「場所」
  5. 「足裏で選ぶ」ための試し履きチェックリスト
  6. 視覚障害者ランナーがシューズ以外で気をつけていること
  7. まとめ:視覚障害ランニングシューズは「足裏の声」で選ぶ
  8. 挑戦を続けるあなたへ

視覚障害者がシューズ選びで直面する3つの壁

壁1:見た目で判断できない

店頭に並ぶシューズを見比べることができません。色、デザイン、ブランドロゴ。視力のある人が無意識に使っている情報が、僕たちには届かない。

だから僕は、店員さんに「このシューズの特徴を言葉で教えてください」と最初に伝えるようにしています。

壁2:試し履きで「感覚」を研ぎ澄ます必要がある

視覚情報がない分、足裏の感覚、足首の安定感、歩いたときの接地感に全神経を集中させます。

試し履きは最低5分。店内を何度も歩き、少し走る動きもします。

壁3:ネット情報が「見える前提」で書かれている

レビューサイトには「軽量でスタイリッシュ」「カラーが豊富」といった視覚情報ばかり。僕たちが本当に知りたいのは、接地感、クッション性、安定性、耐久性です。


視覚障害ランナーがシューズを選ぶ5つの基準

僕が実際にシューズを選ぶとき、以下の5つを必ずチェックしています。

1. 足裏の「接地感」が明確か

地面との距離感が分かるかが最重要です。

視覚障害者は路面の凹凸を目で確認できないため、足裏が「今、どこを踏んでいるか」を教えてくれるシューズが必要です。

僕の場合、ミッドソールの厚さが25〜30mm程度のシューズが一番安心して走れます。

2. 着地時の「安定感」

ランニング中、特に疲労が溜まってくると足元がブレやすくなります。

視覚障害者は視覚でバランスを取れないため、シューズ自体にある程度の安定性が必要です。

試し履きで確認するポイント:

3. 重さは「軽すぎない」が正解

「軽量シューズ=速い」と思われがちですが、視覚障害者には必ずしも当てはまりません。

ある程度の重さがあるほうが、接地時の安定感と情報量が増えるからです。

僕が快適に走れる重さは片足280〜320g前後。これより軽いと足元が不安定に感じます。

4. 耐久性(すり減り方)

視覚障害者は路面を目で確認できないため、無意識に同じ場所をすり減らしやすい傾向があります。

これらをチェックし、500km以上履けるシューズを選ぶようにしています。

5. フィット感(特にかかと)

かかとが浮く、横幅がきつい、つま先が当たる。

こうした違和感は視覚障害者にとって転倒リスクに直結します。

試し履き時に必ず確認:


実際に僕が試してきたシューズ選びの失敗と学び

失敗例1:「軽量」に惹かれて失敗

あるとき、店員さんに「このシューズ、めちゃくちゃ軽いですよ!」と勧められて購入しました。

結果、走り始めて10分で足元が不安定に感じ、恐怖を覚えた。軽さより安定感が大事だと痛感しました。

失敗例2:ネットレビューだけを信じて購入

「クッション性抜群」というレビューを信じてネット購入。

届いたシューズは確かにクッション性はあったけれど、接地感が鈍すぎて地面との対話ができなかった

それ以来、必ず試し履きしてから買うと決めています。

成功例:店員さんに「視覚障害です」と伝えた

あるスポーツ用品店で「視覚障害があるので、接地感と安定性を重視したいです」と正直に伝えました。

店員さんは驚きながらも、僕の足を測定し、走り方を観察し、3足を厳選して持ってきてくれた

そのうちの1足が、今も愛用しているシューズです。


視覚障害ランナーにおすすめのシューズ選びの「場所」

実店舗での試し履きが最優先

ネットは便利ですが、視覚障害者こそ実店舗で試し履きすべきです。

おすすめの行動:

来店前に電話で「視覚障害があるので、シューズ選びを手伝ってほしい」と伝える

平日の空いている時間帯に行く

最低30分は時間を確保する

店員さんに伝えるべき3つの情報

視覚障害の程度(「ほぼ見えません」「ぼんやり見えます」など)

走る距離・頻度(「週3回、1回10km」など具体的に)

過去の怪我や痛み(「右膝が痛くなりやすい」など)

これを伝えるだけで、店員さんの提案精度が格段に上がります。


「足裏で選ぶ」ための試し履きチェックリスト

僕が店頭で必ず行う確認項目です。

□ かかとを床にトントンと叩いて、かかとが浮かないか確認

□ 紐を締めた状態で足を前後左右に動かし、遊びがないか確認

□ 店内を5分以上歩き、違和感がないか確認

□ 軽くジャンプして、着地の安定感を確認

□ つま先立ちをして、足指が圧迫されないか確認

これらを全てクリアしたシューズだけを購入します。


視覚障害者ランナーがシューズ以外で気をつけていること

シューズ選びと同じくらい大事なのが、走る環境と準備です。

走る場所を選ぶ

僕は少し見えるので、家の近くの公園を走ります。路面が整備されていて、人通りが少ない時間帯を選んでいます。

ガイドトライアスリートと一緒に走るときは、伴走ロープ(テザー)で繋がります。僕は右手にロープを持ち、ガイドさんは左手に持って横並びで走ります。

ジムのトレッドミルも活用

雨の日や視界が悪い日は、ジムのトレッドミルでインターバル練習をします。

速度と傾斜を固定できるので、安定した環境で走力を鍛えられるのがメリットです。


まとめ:視覚障害ランニングシューズは「足裏の声」で選ぶ

視覚障害者がランニングシューズを選ぶときのポイントをもう一度まとめます。

接地感が明確(ミッドソール25〜30mm程度)

着地時の安定感(かかと部分の硬さ、横ブレの少なさ)

重さは片足280〜320g前後(軽すぎない)

耐久性(500km以上履ける)

フィット感(かかとが浮かない、遊びがない)

そして何より、実店舗で試し履きし、店員さんに正直に伝えること

「見えないから選べない」ではなく、「見えないからこそ、足裏が教えてくれる」。

僕はそう信じて、今日も走り続けています。


挑戦を続けるあなたへ

視覚障害があっても、ランニングは続けられます。トライアスロンも、IRONMANも。

僕は2024年のIRONMANみなみ北海道を13:14:17で完走し、2025年は15:08:45で完走しました。視覚障害者ギネス記録「11時間03分」を超えることを目標に、人生現役を誓っています。

もっと具体的な練習法やメンタル管理については、note有料記事で公開予定です。また、レースの裏側や日常の工夫はYouTubeでもシェアしていきます。

一歩ずつ、前へ。


中澤隆 プロフィール

視覚障害B2クラス パラトライアスリート / 講演家 / 盲導犬シュクレと暮らす

IRONMAN挑戦中 / ここ3〜4年は年間50回以上のペース / あん摩マッサージ指圧師

公式HP: https://ryunakazawa.netlify.app

ブログ一覧: https://ryunakazawa.netlify.app/blog/


🔥 挑戦の続きを、見届けてください

2026年9月13日、IRONMANジャパンみなみ北海道(225.8km)に挑みます。この挑戦は、支えてくれる人たちと一緒に作る物語です。日々の練習やレースの様子を発信しているので、そばで見届けてもらえたら嬉しいです。

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最後まで読んでくれて、ありがとうございます

中澤の挑戦を、これからも見届けてもらえたら嬉しいです。日々の練習やレース、盲導犬シュクレとの暮らしを発信しています。

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テーマ:「挑戦」「障害理解」「ダイバーシティ」「盲導犬と歩む人生」

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